我が家には、3人の男の子がいます。この記事を書いている現在で、小学四年生、年少、2歳になります。
1番上のお兄ちゃんは、幼少期からなかなか手がかかる子で、いつもちょっと「育児が大変だな、、、」って思っていました。ここに書こうと思っているのは一番上のお兄ちゃんのお話しです。
毎日元気いっぱいに、遊ぶことに一生懸命に過ごしてくれている子どもたちをみると、とても幸せを感じますが、社会生活にそれぞれ入っていく中では、ただやりたいことをやっているだけでは段々済まなくなります。
成長と共にそれぞれ出てくる壁と格闘しながらの私の育児について書いておくことで、同じように悩む人に、ほんの少しでもなにかお役に立てることがあればという思いで書いています。
もくじ
【発達障害グレーの小学生】悪戦苦闘した小さい頃
赤ちゃんのころは動ける範囲もまだ少ないですし、言葉もまだあまり覚えていなかったので、年齢相応のこれが育児の大変さなのかなぁと感じながら過ごしていました。
仕事をしていたのもあって1歳のころより保育園に入っていたので、朝晩しか子供と過ごす時間がありませんでした。唯一こどもといる時間も支度や家事に追われて毎日がとにかくバタバタ。
育児について深く悩んでいたという記憶もなく、それを考える余裕もありませんでした。
ですが・・・徐々に年齢があがるに連れて、何故だかわからない大変さを感じるようになっていったのです。
【発達障害グレーの小学生】小学校に入ったら落ち着くと思っていた
一番上のお兄ちゃんは、とにかく元気いっぱいでよくしゃべる男の子でした。時には周りの人の状況を考えずに自分の話したいことを、とめどなく話し続けてしまう。
保育園の夕方のお迎えで、仕事でくたくたになってやってきた他のママさんにも、終わりが見えないほど話し続けていて、お話を聞いているママも「こどもが話しているから~」と、急いで帰らなければならないにも関わらず、我慢して聞いてくれる・・・。
いつも「ごめんね~^^;」と謝りながら息子のお話を、もうそろそろ帰ろうね~となんとか止めて過ごしたりしていました。
そういった”周りの状況”や、”どう話していくか”がまだわからないのは、年齢が低いのも確かにあると思っていたので、小学校に入ればやがて理解し落ち着いていくかなと思っていました。
【小学生で発達障害グレーとわかるまで】小学校1~2年生低学年の頃
小学生になると保育園の頃とはまた違い、自分でやらねばならないこと、覚えなければならない事がグッと増えます。
学年にあわせての量ですが、毎日宿題も出ます。うちの息子はとにかく、やらねばならないことをやるのが苦手で、1年生のうちから宿題についてはとても苦労しました。
宿題をなんとか促して取り組むまでにも1時間近くかかります。集中して取り組めず、あっちに気がいっては、こっちに気が飛び、全く進みません。
集中してやればすぐに終わる旨を伝えても、理解はしてもらえませんでした。問題を解くにも、わからないことが多いので本人も悪戦苦闘の連続です。
途中泣いたり怒ったり興奮しながら取り組むこと1時間以上。やっと終わった頃には親子共々ぐったり・・・。
宿題だけでこのような様子なので、そのあとの時間割や明日の支度といった準備も次の山を越えなければならず、毎日毎日夕方~夜がとても大変でした。
それも、まだ小学校低学年だからなのかな・・・と思っていましたが、スムーズに取り組めるお子さんも多いため、悩み、担任の先生にはしょっちゅう相談をしていました。
【小学生で発達障害グレーとわかるまで】小学校3~4年生周りとの差が段々顕著に
学年があがるにつれ、低学年でいろいろなことが上手くできずにいた周りのお友達もだいぶいろいろな事ができるようになってきます。
そうなると、息子の特徴がより際立ってわかるようになってきました。なんかちょっと大変すぎるな・・・ようやく私も年齢が低いせいだけではないことに気が付くようになっていきました。
どうしたら、学習に対してもっと意欲をもってもらえるのか。宿題をスムーズに取り組んでくれるのか。次の日の支度を集中して取り組めるのか、そして、自分の持ち物の管理ができるのか。多くの課題を抱えたまま毎日をなんとか過ごしていました。
何度言ってもわかってもらえず、次の日も同じことをする息子に何度も怒り、、笑って過ごす時間がほとんど無くなってしまう日も・・・。毎日毎日苦しかったです。
【小学生で発達障害グレーとわかるまで】いろいろな機関に相談し始めた
学校の担任の先生には度々相談してきましたが、解決に向かうきざしがいつもほとんど見えず、悩む毎日の中で、すがるような思いの中、まずは保健所の保健師さんに話を聞いてもらおう、どこかにつなげる先を教えてもらおうと、電話をかけました。
保健師さんは、一生懸命話を聞いてくれ、教育委員会のそういったことで悩む人のための窓口を教えてもらいました。
また息子の同じような状況を一から伝えるだけでも骨が折れしんどい作業でしたが、ここをしなければ前にも進んでいかないのだしと思って、話を伝えました。
小学校で教諭をしていたという電話にでた男性は、心が励まされるような暖かい言葉をたくさんくれ、電話をしながら涙ぐむこともありました。
小学生の場合、そういった先に相談しても結果としてはまた学校と連携をとりながら進めるしかなく、話はまた担任の先生に電話するという段階に戻りましたが、ここで一歩進んだのは、「発達障害の検査があるのなら、そちらを本人の特性をつかむためにも受けてみたい」旨を学校に伝えることで、そういった機関につないでもらえるといったことでした。
【小学生で発達障害グレーとわかるまで】ウィンスクの検査を受けた
担任の先生と改めて面談し、ウィンスクという検査を受けたい旨と、最近の息子の様子について話をしました。後日調べて連携を取り、また連絡をくれるというお話しでした。
後日電話で、必要機関の連絡先を教えてくれ、学校からもあらかたお話しをしてありますとのことでした。
先生に教えられた先に電話をかけ、また息子の状況を伝えつつ、ウィンスクの検査に進む前の最初の面談の日の予約を入れました。最初の面談は、親とカウンセラーとだけで子供はまだ連れてこなくていいというものです。
まずは親の話を聞いてみて、検査が必要であるかどうかの可能性を探るといったものでした。最初の面談はたしか電話を入れてから1~2週間先だったと思います。
その後、面談で現在までの経緯と、最近の様子、親として悩んでいることなどを1時間近くかけて伝えました。その日の結果としては、「ではウィンスクを受ける予約をとりましょう」というものでした。
ウィンスクの検査を受ける予約の日はなかなか埋まっていて、最短で約1か月近く先の日程でした。
このウィンスクの段階にたどり着くまでにも、あちこち電話をかけ相談し2~3か月は軽くかかっているので、「また待つのか・・・」という思いも正直ありましたが、もうここまで何年も悩んできたんだから、待つしかないかという結論に至り、お願いすることとなりました。
【発達障害グレーという結果】診断は病院でないともらえない
ウインスクの検査は2時間くらいかかりました。
カウンセラーの方と2人で一つの部屋に入り、知能テストやようなことや、お話しをするといった内容でした。もともと、話し始めたら止まらない長男ですから通常より検査が長くかかりました。
検査の結果はカウンセラーの方いろいろとりまとめ報告書として作り上げるためにまた1か月近く先になりました。
その間も普段どおりバタバタな子育ては続いていますから時間がとても長くかかったように感じます。
結果としては、診断名をはっきり聞けるわけではありませんでした。病院ではないので「〇〇です」とは、カウンセラーという職業柄いう事が出来ないそうです。
「検査をしてみて、そういった(ADHD)感じはあるかな〜」といったニュアンスで伝えられました。
そしてはっきりとした診断が欲しいときはこの結果を持って病院に行ってみると良いという形でお話しをもらいました。
それから検査結果で伝えられたことは、本人の得意、不得意などを調べた詳細な結果と、本人の特性や、それに合わせた対応策などについてを聞くことができました。
ようやくこんがらがった糸の端が見つかったようなそんな感じがしました。
【発達障害グレーという結果】学校の先生と連絡をとる
検査を受けても普段の生活はその後も続いていきます。
なんとかしたい!と思ってから、長い時間かけてようやくここからが動きだすスタートにたったような感じがあります。
検査結果を持って担任の先生と面談をし、カウンセラーの方から聞いたことを伝えました。
その時に、先生からも、学校に今度スクールカウンセラーの人がくる機会があるとお話しをもらいました。
様子をみてもらいたい人は希望すれば、本人にも周りにもわからないように学校での授業や生活の様子などをさりげなく観察し、本人とも会話をし、あとからいろいろアドバイスを頂けるものがあるというものでしたので、その場でお願いしました。
何度もいろんな人と話す機会を持ち、何度も面談を重ねここまできましたが、我が家は下にまだ2人小さい子がいるので、子連れでこれをこなしていくのは、中々大変でしたが、何もしなければ何も変わらないという思いで、1つ1つ取り組みました。
【発達障害のある小学生の日常】課題はたくさん
本人の特性がわかってきてからが、ようやく本人と周りに合わせた対応策が考えられるようになってきました。
それも、一筋縄ではいかなく、1つ1つの課題に向けて考えていかねばならないこともあって、まだまだ道のりは遠いです。
ですが、発達障害のある小学生のこどものゴールは、決して皆と同じようになることではありません。
できないことに目を向けるのではなく、出来ることを増やしていく。
それが、たくさん関わって頂いた方々から毎度必ずでてきた言葉でした。
本人と親の課題はたくさんありますが、一度に出来るようにならなくちゃ!と焦る必要はないのだと思います。
毎日大変なことも変わりないですが、目標としては、本人とフォローする周りが、毎日を生き生きと前向きに暮らせていけることに重きを置いています。