

私自身も、そんなに欲しかったわけでもないのに買ったあとに後悔したり、使ってからお金の心配をしたり・・・お金の使い方についてはたくさん悩んできました。
無駄遣いしてしまった・・・と後から思うのってなんだかとっても残念な気持ちになりますよね。
本来使わなくてもよかったお金なのですから、無駄遣いがないなら、ないにこしたことはありません。
頭では重々わかっているはずなのに、それでも無駄遣いをしてしまう。
生活が苦しいのにお金を使ってしまう、もっと貯金がしたいのにお金を使ってしまう。手元に残るのは、たいして欲しいと思ってなかったものや後悔ばかり。
無駄遣いを本気でやめたい!と思ったときに、どうすれば無駄遣いしない自分になれるのか。
そのためにすべきことはたった1つです。
それは・・・『自分の心の内側と向き合うこと』
人がお金を使う時には、必ず「理由」や「目的」があります。
「本当に必要なものだった」ということもあれば、「キラキラしていて可愛いかったから」というような理由まで様々です。
買うという行為は同じなのに無駄遣いに「なること」も、「ならないこと」もあります。
なぜでしょうか?
実は、「無駄遣い」してしまった・・・と思う陰には、満たされない心が潜んでいることに秘密があります。
では、その無駄遣いをやめられない理由から、納得のいくお金の使い方ができる自分にかわるための方法についてお話ししてみたいと思います。
もくじ
無駄遣いをやめたい人はこう思っている
無駄遣いをやめたいと思っている人の気持ち、考えていることを書き出してみるとこのような感じです。
- お金に余裕があるわけでないのに、使ってしまう
- 収入が少なくて足りない
- お金がないので行きたいところへ行けない
- 支払いややりくりに頭を悩ませている
- なんとか現状を変えたい
- いつも思ってもいなかったお金を使ってしまって後悔
- 本当に欲しいものは高くて買えない
- 気が付くとお金がなくなっていて、何に使っているかいまいちわからない
- そもそも無駄遣いの定義が曖昧であまりわかっていない
これでは、毎日の暮らしもなかなか楽しむことができないのではないかと思います。
こういったお金の悩みを抱える毎日から抜け出すためにも、お金について考え学んでいくことはとても重要です。
そもそも無駄遣いってどんなものをいうの?
話を進める前に、そもそも無駄遣いってどんなものをいうか考えてみたことはありますか?
私自身は普段の暮らしの中で、そういったことについてはあまり深く考えずに過ごしてきてしまったなと思います。
なんとなく、「あぁ、無駄遣いだったかなぁ」とか、「無駄遣いしてるのかなぁ?」とか、よくわからないままに過ごしていることがほとんどで、いつもの買い物を思い返してみても、買う予定でなかったものがカゴに入っていることは日常茶飯事です。
では、無駄遣いとはどんなものを言うのかというと、
『それにお金を使っても心が結局満たされなかったもの』
と定義されるかなと思います。
「お金を使って後悔が残ったもの」も「無駄遣い」と言い換えられます。
お金を使ったモノやことに対して、「なんでこれにお金を使ったのかな」と考えてしまうもの、「よく考えたらやっぱり必要ないものだった」というものです。
お金を使う際に、意思決定するのは人の気持ちだったり、考え方です。
私たちは、自分の気持ちや考え方といった目に見えないものでお金を使うことを決めています。つまりお金を動かしているのは人の心なのですね。
こういった理由からも、「自分の内側とむきあうこと」が「無駄遣い」を減らすのに大切なことといえるのです。
無駄遣いにならない生きたお金の使い方って?
ここで1つ疑問がわきます。
「お金を使って後悔した」という出来事があったことに対して、『使って失敗した経験から学ぶこともあるのだから、無駄とはいえないのでは?』という考え方も出てくるわけです。
そこについては以下のように考えられるかなと思います。
お金を使って失敗したという経験から学びを得て、次に活かされていくのであれば、『無駄ではない、無駄遣い』と思います。
ただ、失敗から学習せず、繰り返してしまうのなら、学びを得られていないのですから、やはり「無駄遣い」になってしまうということです。
使ったお金を無駄なものにするか、生きたお金にするかも全ては自分のそのあとの捉え方や行動にかかっているということです。
「転んでもただでは起きない」の精神で、失敗してしまったお金の使い方に関しても、そこから学びを1つでも得ることが出来れば、「生きたお金だった」、「生きたお金に出来た」と言えます。
無駄遣いをやめるために必要なたった1つのこと
無駄遣いをやめるために必要なことはたった1つ。
『自分の心の内側に向き合うこと』
と、いうのも人は買い物をする時、何も理由がなく買うことはほとんどないからです。
それは、「本当に必要なもの」を買うのとはまた違った理由があります。
無駄遣いになってしまった時っていうのは、あらかたこんな流れをたどっているんじゃないかなと思います。
買う時は理由があったから買った→でも自分の心を満たしてくれるものでなかった→要らなかったかなと思う→後悔が残る
無駄遣いをしたくないのに、あとで後悔をしてしまうかもしれないのに、なぜ人は買い物をしてしまうのでしょうか。そこには買い物する際に必ず動く、心(心理)に秘密があるかと思います。
無駄遣いの裏にはこんな買い物の心理があった
無駄遣いをしてしまう裏には、以下の3つの理由があげられます。
- ストレスから
- 気分が上がりすぎてしまった
- お店のマーケティング戦略によって
ストレスは無駄遣いの元になる
無駄遣いの代表とも言える行動に「衝動買い」があります。これは思ってもいなかったもの、ことに突然、突発的にお金を使ってしまう買い物のことをいいます。
心理学者のイアン・ジマーマン博士は、衝動買いしてしまう一番の原因はストレスだと言っています。
人は何かに満たされない、我慢していている心が爆発してしまった時などには、突然パーッとお金を使ってしまったりします。
少なからず、そういった経験を誰しも持ち合わせているのではないでしょうか。
買い物をすると、人の体は不思議なもので、体内分泌の影響で喜びや幸福感を感じるそうです。しかし、それは長続きするものではなく、一時的なものなので、また買い物をしてしまうという循環が生まれてしまいます。
これが過度に行き過ぎてしまうと「買い物依存症」という状態になりますので、注意が必要です。
さらに、人が買い物をどんどんしてしまうにはこんな心理も働いています。
バンドワゴン効果でみんなと同じものを買ってしまう!
バンドワゴン効果とは、アメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインが提唱したもので、「みんなと同じものが欲しくなる」「みんなの口コミや評価が良いから」といった理由で買い物をする人の行動をあらわしたものです。
このバンドワゴン効果は、日常生活の中でかなり多く経験しているのではないでしょうか。
私自身も、こどもの遊び道具などで、人気でみんなが持っているものがあると、わが子にも同じものを買ってあげたくなったり・・・といったことがよくあります。
女性特有の買い物心理も無駄遣いしやすいものだった
男性と女性では買い物に対する心理や行動に違いがありますが、女性ならではの買い物心理は、特に無駄遣いしやすい特徴をもっていると言えます。
女性特有の買い物心理とはどんなものなのか、以下に少し書いてみたいと思います。
- 「可愛いものが欲しい」「楽しそう」「何かいいものあるかな」といった”買い物”自体を楽しむことが多い
- 1つの商品を目的とした買い物スタイルではないことが多い。
- 機能性などではなく「きれいだから」などといった理由で買い物をしやすい。
- 可愛いもの、キラキラしたものが好き。
- 流行に敏感で、周りの人から共感を得たい
といった特徴があるそうです。
女性は、インスタグラムやツイッターなどで、みんなが持っている商品などをよくチェックしていて、同じものを購入したくなったりします。これも流行に敏感で、みんなと同じものが欲しいという心理が働いていると言えます。
また、見つけた可愛いものをインスタグラムなどに投稿するのも、みんなから「いいね!」やコメントなどで共感を得たいという心理が働いていると言えます。
マーケティングの戦略
街中、テレビ、ネット上・・・。ありとあらゆるところで、商品を売りたい人たちのマーケティングの戦略がばらまいてあります。
ほとんがそうであるといっても、過言ではないかと思います。
もともと備わっている心の内側から「買い物してしまいやすい」状態にある上に、マーケティングをしっかり学んだプロが作った買ってもらうためのマーケティング戦略があちこちにばらまいてあるのですから、無駄遣いが増えてしまうのも仕方がないように思えます。
ですが、このままそれを続けるわけにもいかないのが、私たちの本音ですよね。
なので、数々の仕組みに負けず、無駄遣いをなくし、本当に使いたいものへお金を使えるようになるためのたった1つの方法について具体的に何をしていけばいいか、お話ししてみたいと思います。
無駄遣いをやめるために実際にすべきこと
無駄遣いをやめるたった1つの方法は『自分の心の内側と向き合うこと』だとお話ししました。それはお金を使う際には、必ずそこに何かしらの「理由」があるからです。そしてその裏には、お金を使って何かを得ようとしている自分の心、気持ちが隠されています。
何が「満たされていない」のか自分の心に聞く
まずは、自分の心の奥にある本当の気持ち、『買い物をすることで何を得たいのか』を知る必要があります。
そこにはずっと隠されてきた、自分自身が持つ本当の望みや悩みがあります。
どんなものがあるかというと、
- 毎日の過ごし方に不満がある、納得がいっていない
- 忙しくて疲れている
- 住みたい家に住めていない
- 入ってくる収入にが望みより低い
- 身近な人、大切な人との関係が上手くいっていない
- 行きたいところがあるのに行かれない
- 欲しいものがあるのに手に入らない
他にもあるかと思いますが、ざっとあげるとこんな感じです。
人によって望みや悩みは違いますが、1つくらいは当てはまるものもあったのではと思います。
この『自分自身の中の本当の望み・悩みを満たしてあげること』こそ、無駄遣いが減る大事なポイントになります。
自分の内側と向き合う作業の仕方
無駄遣いをしない自分になるために、「自分の内側と向き合う作業」について簡単にまとめてみたいと思います。
どんな風に取り組んでみたらいいかというと、
- まず自分の中の「満たされていないもの」を書き出す
- 1つ1つに対して、問題解決策をあげてみる
- 行動するタスクまで落とし込む
と、いったステップになるかと思います。
実際に以下で、心のうちがちょっと赤裸々になるようで恥ずかしいですが、私自身が向き合ってみたものについて書きつつ説明してみたいと思います。
無駄遣いしたくない私も、実際に自分と向き合って見た結果
自分の心のうちはこうだった
私自身の中の「満たされていない」と感じるものについて書き出してみました。
- 入ってくる収入が少ない
- 自分でも稼げる収入源が欲しい
- 家族とたまには外食したい
- 家族と遠出や国内旅行に行きたい
- 壊れていない車が欲しい
- こどもの服がもう少し欲しい
と、なりました。
いやぁ~なんだかこんな公の場でちょっぴり恥ずかしさもありますが、思い切って書きました(笑)
壊れていない車・・・って、ほんと、どんな車に乗ってるんだい?って感じですよね。

1つ1つ解決策を考えてみた
「収入」については、今は旦那の一馬力なので、家計にゆとりを作るためにも、将来設計ができるようになるためにも、夫婦2人でそれなりの額が稼げるように底上げしていく必要があります。
私自身が作る収入源としては、今頑張ってトライしているブログ運営があります。これには軌道にのれるまである程度の期間も必要なことから、辛抱も必要となります。
解決策としては、
・頑張っている過程を楽しむヒントを探す
と、しました。
「家族と外食したい」という望みについては、我が家の現在の家計状況では、月に1回いくのもちょっと忍ばれる・・・という感じです。
「もうたまには行きたいから」と思い切ってファミレス程度でいくこともありますが、「外食しちゃったな~」感が残るのがやりきれない感じなのです。
ここで解決策としては、
・どのくらいの頻度で外食を出来れば満足か考えてみる→2週間に1回位
・無理して我慢せずに、月に1回くらいは行けるように予算を立てる
と、なりました。
「家族と旅行に行きたい」という悩みについては
・どのくらいの頻度で行ければ満足か
・どこに行ってみたいと思っているのか→行きたいところをリスト化
・行きたいところの詳細情報をまとめておく
・そこへ行くための費用や手段をまとめておく
といった具体的な行動リストがあげられました。
「壊れていない車が欲しい」というちょっと笑っちゃう話の項目ですが、命に関わる乗り物ということもあるので、早めに買い替えをしたいところです。
ですが、物が物だけにそれなりの額がするため、車の購入費用の準備までにまだ時間が必要です。
なので、ここはある程度目標があったほうが実現が早まるとの考えで、
・購入時期を決める
・どんなタイプや車種にするか概ね絞っておく
という解決策を立てました。
こんな風に、現実的にすぐに解決が無理なものも中にはありますが、心の中の漠然と思っている「満たされないもの」に対して、少なからずアプロ―チすることで、より実現することに近づくことができるかなと思います。
そして具体的な行動としてタスクに落とし込めば、ただ満たされずにくすぶっていたモヤモヤを晴らすことも可能です。
やってみてわかったことがあった
自分の中の満たされないものについて考えてみて、気づいたことがいくつかあります。
- 「~したいな」「~が欲しいな」と思っている割には、実際にそれをするための方法や手段、リサーチなど一切していなかった。
- 実現できるのがまだ先だとしても、そのことについてはなからあきらめていては、いつまでたっても願望が達成されず満たされないままだと気づいた。
- どれくらいの頻度や量があれば満足するのか、実際には考えておらず、ただやみくもに漠然と思っていた。
と、いったことが見えてきました。
今回、自分の中の「満たされない部分」について向き合ってみた結果、本当に欲しいものについてあきらめがちでいながら、目の前の気分や思い付きでお金を使っていた自分であったことに改めて気づかされました。
【まとめ】無駄遣いをやめるには、自分と向き合う必要がある
無駄遣いをやめるには、まず「自分の内側と向き合う必要がある」ということが大事なポイントです。
自分の中にある、本当に望むものを、得たいものがわかれば、むやみやたらに不要なものを買い物してしまうことも自然と減っていきます。
我慢を続けたりする無駄遣い解決方法ではなく、根本的な部分から向き合っていくことで、無駄遣いしない自分に変わっていくことが出来ます。
自分の本当に望むものを知って、それを満たすように動いていくことで、無駄遣いが解決するころには、人生の幸福度もグッとあがっているはずです^^